お役立ち情報
2017.04.24
普段はあまり意識することはないかもしれませんが、私たちの会話には『ケバ』と呼ばれる、「あのー」「えー」といった文脈には関係のない言葉や、明らかないい間違いなどが実は多く出てきます。
会話をする上ではさほど気にならなくても、ケバを含めてすべてを文字に起こすと、文章としては非常に読みづらいものになってしまいます。そのため、文字起こしを行う際には原稿のご利用目的を明確にし、どれぐらいケバを取るのか、文章を整えればよいのか、考える必要があります。
(例)
【発言をすべて起こした場合】
○A 今日はどうぞよろしくお願いします。えー、では早速インタビューを開始させていただければと思いますが、えっと……何だっけな、まずは簡単に仕事の話を。
○B 私はー、出版業界に勤めているんですが、
○A うんうん。
○B もう勤務年数が、もう今6……あっ、7年目になります。昔からですね、この業界にはですね、興味があったので、はい。
【ケバを取って起こした場合】
○A 今日はどうぞよろしくお願いします。では早速インタビューを開始させていただければと思いますが、まずは簡単に仕事の話を。
○B 私は出版業界に勤めているんですが、勤務年数が今7年目になります。昔からこの業界には興味があったので。
上記のようにケバを取って起こすと、文章がすっきりして読みやすくなります。ケバと言えば「あのー」「えー」などの間投詞を思い起こす方が多いかもしれませんが、相づち、ひとりごと、言いよどみ、口癖なども会話の流れによってはケバとみなして削除した方がよい場合があります。
弊社では、5つの起こし方(仕様)をご用意しておりますので、原稿のご利用目的に合わせて最適な起こし方(仕様)をお選びいただければと思います。また、ささいなことでも結構ですので、ご希望がございましたらぜひお聞かせくださいませ。