お役立ち情報
2017.04.24
テープ起こしは、聞こえたものをそのまま文字に起こせばいいので簡単な作業に思えるかもしれませんが、録音の状態、話者の話し方、声のボリューム、専門性などによっては正確に文字に起こすことが難しくなります。
(例)
【×】ある地域の疾患調査は、全町民を対象にしている。
【○】ある地域の悉皆調査は、全町民を対象にしている。
上記はある録音声の中の発言を例に挙げたものです。正しくは「悉皆(しっかい)調査」ですが、音声を聞く限りは「疾患(しっかん)調査」にも聞こえます。
「疾患調査」でも一見意味が通っているように見えますが、インターネットで検索すると、厚生労働省のホームページ上の「歯科疾患実態調査」という言葉がヒットし、「疾患調査」という単語そのものはヒットしません。今度は「悉皆調査」で検索し、意味を調べると、「調査対象のすべてを調査すること」であることが分かり、起こした後半部分の文章「全町民を対象にしている」とも意味が通ることが確認できます。
このように当社では、話者が早口になっている、声のボリュームが小さいなどの理由で音が十分に聞き取れないときには、音声から聞き取れる言葉を手掛かりにインターネットでの調査を行い、さらに前後の文脈から判断して言葉を特定することで、文字起こしの品質を高めていきます。
またテープ起こしをご依頼いただく際に、可能でしたら音声と併せてスライドや配付資料等をお預かりことで、より正確=高品質に文字に起こすことができますので、ぜひご協力いただければ幸いです。